オールオン6をしたら食事はどう変わる?治療後1週間・1か月・半年の実際を解説

多くの歯を失ってしまったケースでは、「オールオン6」という治療法が選択肢になることがあります。
「オールオン6をすると、治療後はいつから普通に食事ができるの?」
「硬いものも噛めるようになる?」
オールオン6をご検討されている患者さまから、このようなご質問をいただくことがあります。
オールオン6は、多くの歯を失ってしまった方が再びしっかり噛めるようになることを目指すインプラント治療です。
しかし、治療を受けたその日から何でも食べられるわけではありません。傷口が治る過程や仮歯の期間など、それぞれの時期に合わせて食事内容を調整することが大切です。
今回は、オールオン6の治療後に食事がどのように変化していくのかを、治療後1週間・1か月・半年の流れに沿ってわかりやすく解説していきます。
オールオン6はどんな治療?

オールオン6は、片あごに6本のインプラントを埋入し、その上に片顎の歯が一体型になった人工の歯を固定する治療法です。
総入れ歯の使用感でお悩みの方や、多くの歯を失ってしまった方が、しっかり噛める機能を取り戻すことを目指せます。
H3入れ歯との違い
オールオン6と入れ歯との違いは、固定式か取り外し式かの違いです。
入れ歯は取り外し式のため、食事中にズレたり外れたりすることがあります。また、噛む力が弱くなるので、硬いものや粘着性のある食べ物が食べにくくなることがあります。
一方でオールオン6は、顎の骨に固定された6本のインプラントで人工歯を支えるため、安定した噛み心地が期待できます。
もちろん、ご自身の天然歯とまったく同じというわけではありませんが、食べられるものが増えたり、食事を楽しめるようになったりと、生活の満足度が上がります。
治療直後は食事制限について
インプラントは顎の骨としっかり結合するまで時間が必要です。
また、手術後は歯ぐきにも傷があるため、治療直後から硬いものを食べることはおすすめできません。
治療後は経過に合わせて、少しずつ食べられるものを増やしていくことが大切です。
治療後の経過日数に合わせて、具体的な食事の例を紹介していきます。
治療後1週間程度
手術後1週間ほどは、傷口を保護しながら過ごす大切な期間です。やわらかい食事傷口を守りながら食べる必要があります。
無理に噛むことで傷口に負担がかかる可能性があるため、やわらかく飲み込みやすい食事を選びましょう。
おすすめの食べ物は次のとおりです。
- おかゆ
- 雑炊
- 茶碗蒸し
- 豆腐
- ヨーグルト
- プリン
- ポタージュスープ
- やわらかく煮込んだうどん など
栄養バランスを意識しながら、無理なく食べられるものを選びましょう。
逆に、控えたい食べ物は次のような食べ物です。傷口への刺激となる場合がありますので、控えるようにしましょう。
- フランスパン
- おせんべい
- ナッツ類
- お餅
- イカやタコなど噛み切りにくいもの
- 非常に熱い料理
- 香辛料の強い料理 など
傷口が落ち着くまでは、刺激の少ない食事を心掛けることが大切です。
また、焦らずゆっくりと食べることも大切です
「早く普通の食事に戻りたい」と思われる方も多いですが、焦りは禁物です。
治療後1か月までは無理をせず、痛みや違和感がある場合は無理をせず、食事内容を調整するようにしましょう。
治療後1か月〜
傷口が落ち着いてくると、食べられるものも少しずつ増えていきます。
少しずつ普通の食事に近づけたものを食べていきましょう。
おすすめする食べ物は次のとおりです。
- ご飯
- ハンバーグ
- 白身魚
- 煮魚
- パスタ
- オムレツ
- 煮物 など
比較的やわらかめの通常の食事を楽しめる方が増えてきます。
「思っていたより食事がしやすい」と感じ始める方もいらっしゃいます。
仮歯の期間のポイント
治療の進行状況によっては、まだ仮歯を使用している時期です。
仮歯は最終的な人工歯とは役割が異なるため、硬いものを無理に噛むと破損する恐れがあります。無理をしないことが大切です。
次のような食べ物は控えた方が安心です。
- 骨付き肉
- フランスパン
- 氷を噛む習慣
- 硬いおせんべい など
順調に治療を進めるためにも、無理をせず過ごしましょう。
治療後半年頃〜
インプラントが骨としっかり結合し、最終的な人工歯が装着されると、多くの方が食事のしやすさを実感されます。食事を楽しめるようになってくるでしょう。
家族と同じメニューを食べられるようになったり、外食を楽しめるようになったり、生活の質が向上するのも期待できます。
安定して食事を楽しめるようになった後も、注意したい食べ物はあります
次のような食べ物は、人工歯やインプラントに負担をかける可能性があります。
長く快適に使い続けるためにも、控えるようにしましょう。
- 氷(直接氷を噛む)
- 殻付きの硬い食べ物
- 極端に硬い乾物 など
オールオン6を長持ちさせるために大切なこと

オールオン6を長持ちさせ、ずっと食事を楽しめるためには、入れっぱなしではなく、きちんとケアを続けることが大切です。
長持ちさせるための大切なポイントを開設していきます。
毎日のセルフケアを続けましょう
インプラントは虫歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきは歯周病のように炎症が起こることがあります。
専用の歯ブラシや歯間ブラシなどを使用し、毎日のセルフケアを丁寧に行うことが大切です。お一人お一人によって適切なブラッシング方法がありますので、できるだけ歯科衛生士のブラッシング指導を受けてみてください。
定期的なメンテナンスを受けましょう
オールオン6を長く快適に使うためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期的に噛み合わせの確認やクリーニング、人工歯の状態のチェックを行うことで、トラブルを早期に発見しやすくなります。早期に発見し早期に対応することで、オールオン6を長く使い続けられる可能性が高くなります。
当院でも、歯科医師・歯科衛生士が患者さまのお口の状態を確認しながら、長く快適にお使いいただけるようサポートさせていただきます。
まとめ
オールオン6は、多くの歯を失った方にとって、食事や会話をより快適にすることが期待できる治療です。
一方で、お口の状態によっては、ほかの治療法が適している場合もあります。
なぎ歯科クリニック大島では、CT撮影などによる精密な検査を行い、患者さま一人ひとりのお口の状態やご希望をお伺いしたうえで、適した治療方法をご提案しています。
「食事をもっと楽しみたい」「入れ歯で困っている」「オールオン6について詳しく知りたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
当院のインプラント治療についてはこちら、通常の入れ歯の治療についてはこちら
この記事の執筆者
なぎ歯科クリニック大島 理事長 杉本義樹 歯科医師
地域に根ざした歯科医療を大切にし、インプラント治療・予防歯科・審美歯科など幅広い診療に対応。 患者さま一人ひとりに寄り添った丁寧な説明と治療を心がけています。
