歯並びが悪いと、見た目の印象が悪くなるなど、気になることがありますよね。

ご自分の歯並びをコンプレックスに感じる方もいます。

歯並びが悪くなる原因には、骨格など遺伝的なものが挙げられますが、それだけではありません。実は、日頃行っている癖や習慣によって、歯並びが悪くなることがあるのです。

今回は、歯並びが悪くなる癖や習慣について詳しく解説し、当院で行なっている矯正治療についても紹介していきます。

歯並びが悪くなる原因

歯並びが悪くなる原因は、大きく分けて２つあります。

遺伝などの先天的要因と、癖などの後天的要因です。歯や顎は骨格の影響があるため、遺伝的な要因が大きいと思われがちですが、実は癖や習慣の影響もかなり大きいと言われています。

また、両方の要因が重なって、歯並びが悪くなることもあります。

遺伝

歯並び自体がそのまま遺伝するわけではありませんが、顎や歯の形・大きさなどは親から子どもへ遺伝します。その結果、親の歯並びが悪い場合、子どもの歯並びが悪くなることがあります。

癖や習慣

歯や顎に余計な負荷がかかる癖は、歯並びを悪くします。

歯並びが悪くなる原因となる癖や習慣で代表的なものを紹介します。

指しゃぶり

指しゃぶりは、乳児〜幼児頃の時期においては、成長過程で自然な行為で、それほど気にする必要がありませんが、4歳5歳になっても長時間の指しゃぶりがあると歯並びが悪くなることがあるので注意が必要です。

上の前歯や顎を前方に押すような圧力が加わるため、出っ歯や開咬になる可能性が高いです。

※開咬は上下の歯を噛み合わせた時に、上下の前歯に隙間が空いて噛み合わない状態です。

下唇を噛む癖

下唇を噛む癖も、出っ歯の原因になります。下唇を噛むことで、上の前歯は外側に出て、下の前歯は内側に倒れてしまいます。

口呼吸

正常な呼吸は鼻で息をする鼻呼吸です。口呼吸が癖になっていると、舌が正しい位置に収まらず顎が狭くなってしまうことがあります。その結果、歯並びが乱れ、出っ歯や受け口になる可能性があります。また、唇を閉じる筋肉が育たず開咬になってしまうこともあります。

頬杖

頬杖は、左右どちらかの顎に偏った力がかかってしまいます。

頬杖は顔や歯並びを歪ませる原因になります。

頬杖のほか、うつ伏せ寝や横向き寝も、偏った力がかかりやすいので、いつも同じ姿勢で寝ている場合には注意が必要です。

舌を前に出す癖

舌を前に出す癖があると、出っ歯や開咬など、歯並びが悪くなることがあります。

舌を歯で押す癖がある場合も同様です。

歯並びが悪くなる癖や習慣を改善しましょう

具体的な例をいくつか挙げていきましたが、歯並びが悪くなる癖や習慣がある場合には、出来るだけ早く改善することが重要です。

癖や習慣は長くなると、歯並びに影響が出てきますので、できるだけ子どものうちに改善するのが望ましいです。

また、歯並びを治すため、矯正治療を希望する場合には、同時に「歯並びが悪くなる癖や習慣」を改善することが大切です。

そうでないと歯並びを治しても、再び歯並びが乱れてしまう可能性が高くなります。

歯並びを治す方法

当院では、悪くなった歯並びを治す矯正治療を行なっています。

矯正治療は大きく分けて2種類あります。透明なマウスピース型の装置を装着するマウスピース矯正と、歯にブラケット装置とワイヤーを取り付けるワイヤー矯正です。

また、小児から行う小児矯正では、骨の成長途中にある子供に適切なアプローチをすることで、永久歯がが正しく生え揃うための土台作りを行います。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を装着して、歯並びを整える方法です。

一定期間が経過するごとに次に段階のマウスピースに交換することで、徐々に歯に力をかけて歯を動かしていきます。

装置が透明なので目立たず、周囲から気づかれることもほとんどありません。

従来型の矯正治療で装置の見た目に抵抗があった方や、人前に出る仕事をしている方などにおすすめです。

また取り外しができることも特徴の一つです。

食事の時や歯磨きの時には、外すことができます。いつも通り食事を楽しむことができ、ストレス無く歯磨きをすることができます。

ワイヤー矯正

歯にブラケットという装置を取りつけ、そこにワイヤーを通して力をかけて、歯を動かしていく方法です。昔からある方法で、マウスピース矯正よりも実績があります。

複雑な歯の動きにも対応することができます。多くの症例が適応となります。

装置が固定式なので、ブラケット・ワイヤーの位置によっては、装置が目立ってしまいますが、自分で管理をする必要がありませんので、紛失などの心配はありません。

装置周辺に汚れが溜まりやすいので、丁寧に歯磨きをする必要があります。

小児矯正

小児矯正は、上下の顎のバランスを整え、永久歯がきれいに並ぶための土台作りをする治療です。子どもの顎の発育時期を利用して、顎の成長をコントロールしていきます。

乳歯から永久歯の生え変わりの時期から始めます。

適切な時期に始めることが大切です。お子様の歯並びが気になる場合には、早めにご相談ください。

お口の癖を治すMFT

MFT（筋機能両方）は、お口周りの筋肉を正しく機能させるためのトレーニングです。

歯並びに影響する、指しゃぶりや口呼吸・爪を噛むなどの癖を改善しながら、口周囲の筋肉の機能を高めます。

「噛む」「飲み込む」「発音する」「鼻呼吸」これらが正しく行えるように、舌や唇、頬の筋肉の使い方を練習します。

悪習癖があると、いくら矯正治療をしても、再び歯並びが乱れてしまいます。

MFTは子どもの矯正治療では大切なステップです。

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なぎ歯科クリニック大島　院長　杉本義樹