マウスピース矯正の費用・治療期間は?治療費用を安く抑える方法はあるの?
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着して、歯並びを整える矯正方法です。
少しずつ形の違うマウスピースを順番に装着することで徐々に歯並びを整えていきます。
装置が透明で目立たないのが大きな特徴の一つです。
年齢や職業を問わず、装置の見た目を気にすることなく矯正治療ができる点が人気です。
今回は、マウスピース矯正の費用・治療期間について詳しく解説し、治療費用を安く抑える方法について説明していきます。
マウスピース矯正の特徴
最初にマウスピース矯正の特徴を挙げていきます。
装置が目立たない
マウスピース矯正は、透明な素材のマウスピース型の装置を装着して歯並びを整えます。
目立たないので、周囲からは装置をつけていることに気づかれないほどです。
これまでの矯正治療では、ワイヤー矯正が主流でした。ワイヤー矯正では、装置を歯の表面につける場合、会話をする時や笑った時に装置が目立ってしまうことが難点でした。
矯正装置が目立つことで矯正治療を躊躇していた方でも、マウスピース矯正であれば見た目を気にすることなく歯並びを整えることができます。
装置の取り外しが可能
マウスピース型の装置は、取り外しが可能です。
食事をする時や歯磨きの時には、外すことができます。矯正治療前と同じように食事を楽しむことができ、歯の衛生状態も保ちやすくなります。
装置の自己管理が必要
矯正装置は取り外しが可能ですが、自己管理が必要です。
1日20時間〜22時間の装着が基本となりますので、時間を守って装着しなくてはなりません。また、一定期間が経過するごとに次の段階のマウスピースに交換して装着する必要があります。決められた期間ごとに間違いがないように交換する必要があります。
適応できない症例がある
現在、多くの症例で適応が可能となっていますが、歯並びの状態によっては適応が難しい場合や、ワイヤー矯正の方がスムーズに治療が進むことがあります。
お口の状態を拝見した上で、矯正方法のご相談をさせていただきます。
マウスピース矯正の費用
マウスピース矯正の費用は自費治療になります。
一般的な費用の相場は60万円〜100万円程度です。前歯部分のみの矯正など、矯正範囲が狭い部分矯正の場合はもう少し安くなります。
歯科医院によって設定費用が異なります。
当院ではインビザラインのマウスピース矯正を取り扱っています。
費用は次の通りです。
コンプリヘンシブパッケージ
インビザラインの中でも、全体の歯列矯正を目的とした幅広い症例に対応できるパッケージです。
費用は924,000円です。
モデレートパッケージ
インビザラインの中で、中度の歯列不正に最適なパッケージです。
マウスピースの枚数に制限があり、片側26枚(両顎で52枚)までの治療を3回繰り返す事のできるプランとなっており、コンプリヘンシブパッケージよりも安価で治療を行うことができます。
奥歯に大きな歯の移動がないような症例で活躍します。
費用は693,000円です。
インビザラインライトパッケージ
インビザラインの中で、軽度の歯列不正に最適なパッケージです。
前歯の軽度の症例に適応されます。マウスピースの枚数が片顎14枚(両顎で28枚)までという制限があります。
費用は580,000円です。
マウスピース矯正でかかる費用には、ここまで解説した費用以外に、調整料がかかります。
マウスピース矯正中は、1ヶ月に1度程度、調整や確認で通院していただく必要があり、その費用が5,500円となっています。
当院の矯正費用について詳しくはこちら
マウスピース矯正の治療期間
マウスピース矯正の治療期間は、お一人お一人のお口の状態によって異なりますが、平均して2年程度です。前歯だけの部分矯正の場合には、もっと短期間で済ませることができます。
当院で取り扱いのインビザラインを使用する場合、パッケージごとの目安となる治療期間は次の通りです。
・コンプリヘンシブパッケージ 1年半〜3年程度
・モデレートパッケージ 7ヶ月〜1年半程度
・インビザラインライトパッケージ 4ヶ月〜7ヶ月程度
治療期間はあくまで目安になります。
お口の中の状態によって異なるため、治療期間の詳細は検査をしてから分かります。
保定期間について
矯正治療をするにあたって、知っておく必要があるのが「保定期間」です。
保定期間は、歯の移動が完了した後、歯の位置を固定するための期間です。
矯正治療は、歯を動かしたら完了ではありません。歯の位置が安定するまでは、後戻りが起きやすい状態になっています。そのままでは再び歯並びや噛み合わせが乱れてしまいます。
整った歯並びと噛み合わせを維持するためには、保定装置(リテーナー)を装着する保定期間が必要です。
保定期間の目安は、矯正治療にかかった期間と同程度です。
前歯だけの部分矯正など、短期間の矯正の場合には、治療にかかった期間よりも長くなることが多いです。
治療期間や年齢、歯並びの状態などにより個人差が大きいため、矯正治療を進めながら、期間を決めて経過観察をしていきます。
矯正装置を装着する治療が終わった後は、保定期間という治療期間があることを覚えておきましょう。
矯正費用を安く抑える方法
矯正治療は自費治療になりますので、ここまでに解説した通り、通常の歯科治療と比較して高額になります。
矯正治療を行う場合には、しっかりと歯が動くように患者様ごとに治療計画を立てて、その通りに進めていく必要があります。
そのため、無理に費用を抑えたり、期間を短くすることはできません。適切な矯正治療ができなくなってしまいます。
当院では、お口の状態をしっかり検査をした後、必要なインビザラインパッケージをご案内します。軽度〜中度の不正咬合の場合、フルパッケージのものよりも安く済ませることが可能な場合もあります。
医療費控除を利用する
直接、矯正費用が安くなるわけではありませんが、医療費控除を利用することで、結果的に費用を削減することができます。
医療費控除とは、1月1日からに12月31日までの1年間の医療費が10万円を超えた場合に適用される所得控除の一つです。申請することで、納めた税金の一部が還付されます。
医療費控除では、見た目を良くするための審美歯科治療は対象外ですが、噛み合わせの治療としての矯正治療は対象になることがあります。子どもの場合は、対象になることが多いです。
歯科治療だけでなく他の科の受診と合算することができ、生計を共にする家族の医療費も合算することができます。
矯正治療は10万円を超えるこになるとが多いので、医療費控除の対象となるか確認してみましょう。
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なぎ歯科クリニック大島 院長 杉本義樹