入れ歯を作っては調整し、また作り直す。

そんな治療を何年も、あるいは何十年も続けてきた方もいるのではないでしょうか。

「最初はよかったけれど、だんだん合わなくなってきた」、

「噛むと痛い」「入れ歯がズレるのが怖くて食事が楽しめない」など、入れ歯をお使いの方には、お悩みをお持ちの方も多いです。

このようなお悩みを抱えながらも、我慢するしかないと思っている方も多いです。

しかし、入れ歯が合わなくなるのは、決してご本人の使い方や年齢のせいだけではありません。今回は、入れ歯治療を繰り返してきた方にぜひ知っていただきたいオールオン6治療について、わかりやすくご紹介します。

なぜ入れ歯治療を繰り返すことになるのか

入れ歯を作っても、「入れ歯が合わない」などの理由で治療を繰り返すことが多いです。その理由を紹介します。

顎の骨は少しずつ痩せていく

歯を失うと、その下にある顎の骨は徐々に痩せていきます。

これは年齢に関係なく起こる自然な変化で、入れ歯を使っていても止めることはできません。骨の形が変われば、当然その上に乗っている入れ歯も合わなくなります。

入れ歯を使っている方に起こる「前は合っていたのに、最近ズレる」「痛くなってきた」という変化は、こうした骨の吸収が原因で起こることが多いです。

入れ歯は“歯ぐきで支える治療”であるため

入れ歯は、歯の代わりに歯ぐきや粘膜で噛む力を支える仕組みになっています。

そのため、どうしても噛む力が分散しにくく、硬いものを噛むと痛みが出たり、動いてしまったりします。

調整を重ねることで一時的に楽になることはありますが、このような入れ歯特有のお悩みは繰り返すことが多いです。

調整や作り直しでは限界がある場合もあるため

入れ歯治療は、歯を失った場合に有効な治療法ですが、装着時の不快感や噛みにくさには、限界があることがあります。

調整や作り直しにより、ある程度改善することはありますが、ご自身の歯のようにはいきません。入れ歯の使用感になかなか満足できない場合、治療を繰り返してしまうことも多いでしょう。

入れ歯に悩んできた方に知ってほしい「オールオン6治療」

入れ歯に悩んできた方で、特に多くの歯を失っている方におすすめの治療に「オールオン6治療」があります。治療法について詳しく解説します。

オールオン6とはどんな治療？

オールオン6治療とは、6本のインプラントを土台として、すべての歯を支える治療法です。上または下の歯だけすべてのケースでも、上下すべてのケースでも適応になります。

1本1本インプラントを入れるのではなく、少ない本数で全体を支える設計になっています。

大きな特徴は、歯ぐきではなく顎の骨で支えることです。入れ歯で「ズレ」「痛み」「噛みにくさ」に悩まされてきた方も、お悩みを解決することができます。

失った歯の本数分のインプラントを入れる必要がないので、その分、身体の負担を減らすことができます。また、全ての歯をインプラントにするよりも費用はやすくなります。

なぜ入れ歯が合わなかった方に向いているのか

入れ歯が合わない原因の多くは、歯ぐきや骨の変化にあります。

オールオン6では、骨に直接固定するため、こうした変化の影響を受けにくく、安定した噛み心地が得られます。

「入れ歯がどうしても合わなかった」「何度作り直しても満足できなかった」という方でも、満足できる使用感になる可能性が高いです。

オールオン6で変わる日常生活

入れ歯でお悩みの方が、オールオン6にすることで、日常生活に様々なメリットがあります。

食事のストレスが大きく減る

しっかり固定されているため、食事中にズレる心配がありません。

硬さを気にせず噛めるようになり、「食べることが楽しみになった」と感じる方も多いです。「食べること」は生活の楽しみの中で、大きな範囲を占めることが多いです。

食事のストレスが無くなると、日常生活が楽しくなりそうですね。

会話や外出時の不安が少なくなる

入れ歯が外れないか、話しにくくならないかといった不安から解放されます。

人前で話すことや、外食の機会も自然と増えていきます。友人との関わりが増えたり、外出の機会が増えたり、楽しく日々を過ごすことができるでしょう。

見た目が自然で、気持ちも前向きに

オールオン6は見た目も自然で、天然の歯のようです。口元の印象が大きく変わり、若返ったと感じる人も多いです。

「笑うことをためらわなくなった」「人と会うのが楽しくなった」という声も少なくありません。気持ちも前向きになるでしょう。

オールオン6の注意点と大切なこと

オールオン6は外科手術を伴う治療であり、保険適用外となります。また、治療後も定期的なメンテナンスが欠かせません。

持病などにより外科手術が難しい場合には、適応できないことがあります。ただし、十分にコントロールされている状態であれば、内科主治医の先生との連携により治療が可能なこともあります。オールオン6に興味をお持ちの方は、まずは一度、ご相談ください。

外科手術となると、「なんとなく心配」「安全なのか気になる」など、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

当院では、事前に十分な検査と治療計画を行い、わかりやすい説明をするように心がけております。不安がなくなるまでしっかりと説明させていただきます。無理に治療を進めることもないので、ご安心ください。

治療後のメンテナンスについて、

当院では、治療後のフォローにも力を入れています。

定期的に歯科医師が噛み合わせなどのチェックを行い、患者さまの状態をよく把握している歯科衛生士が、長期的にメナンス・フォローをしていくのでご安心ください。

入れ歯に悩み続けてきた方、入れ歯を作り直してもなかなか合わない方、諦めない治療をしてみませんか？

オールオン6に興味をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

当院のインプラント治療についてはこちら、通常の入れ歯の治療についてはこちら

なぎ歯科クリニック大島　理事長　杉本義樹