インプラント治療後の過ごし方と定期メンテナンスの重要性

インプラント治療を終えると、これで治療は終わり!だと感じてしまうことも多いようです。しかしインプラントは自分の歯と同じ、もしくはそれ以上の治療後のケアがとても大切な治療法です。
治療後の過ごし方や、その後のメンテナンスによって寿命が大きく変わります。
今回は、インプラント治療後に気をつけていただきたいポイントと、定期メンテナンスの重要性について、できるだけわかりやすくお伝えします。
インプラント治療後はどんな状態?まず知っておきたいこと

インプラントは、外科処置を伴う治療法です。
まずは治療後の状態は、どのような状態なのかを知っておきましょう。
治療直後のお口の中の変化
インプラント治療後のお口の中は、見た目では分かりにくいですが、とても繊細な状態です。外科処置によって、組織が傷ついている状態ですので、数日は安静にして過ごす必要があります。
また、顎の骨に埋め込まれたインプラントは、時間をかけて骨と結合していきます。骨と強固に結合するまでは、充分に注意して過ごす必要があります。
インプラントと骨が結合するのにかかる期間は、3〜6ヶ月程度です。
インプラントが安定するまでは、定期的に受診をするようにしてください。結合状態などを確認させていただきます。
痛み・腫れ・違和感はいつまで続く?

治療後は、数日から1週間程度、軽い痛みや腫れ、違和感を感じることがあります。
腫れや違和感のピークは術後2〜3日です。
処方された鎮痛剤等を服用し、安静に過ごすようにしましょう。日常生活に大きな支障をきたすことなく、やり過ごせる程度であることがほとんどです。
ただし、痛みが強くなってきた、腫れが引かない、出血が続くなどの症状がある場合は、早めにご相談ください。早めの対応がトラブル予防につながります。
インプラント治療後の過ごし方で気をつけたいポイント
インプラント治療を成功させるためには、治療後の過ごし方も大切です。
ポイントをおさえておきましょう。
食事で気をつけること
インプラント治療直後は、まだお口の中が完全に安定していない状態です。
硬いもの・粘着性のあるもの・強く噛む必要がある食事は控えるようにしましょう。
例えば、せんべいやナッツ類、フランスパン、ガムやお餅などは、無意識のうちに強い力がかかりやすく、インプラントや周囲の組織に負担をかけてしまうことがあります。
治療後しばらくは、やわらかく噛みやすい食事を選び、反対側で噛むなどの工夫も大切です。
日常生活で注意したい習慣
日常生活の中で、気づかないうちにインプラントに負担をかけてしまう習慣もあります。
特に注意したいのが、歯ぎしりや食いしばりです。これらの癖があると、就寝中や集中しているときに強い力が繰り返しかかり、インプラントに過度な負担が集中しやすくなります。
また、喫煙はインプラント治療において大きなリスク要因のひとつです。タバコに含まれる成分は血流を悪くし、傷の治りを遅らせるだけでなく、インプラント周囲炎を引き起こしやすくすることがわかっています。
インプラント治療を希望する場合には、できる限り治療前に禁煙するように心がけましょう。
そのほか、睡眠不足やストレスにも注意しましょう。
歯みがき・セルフケアの注意点

インプラント治療直後は、歯ぐきに傷がある状態です。歯ぐきを傷める可能性がありますので、ブラシが強く当たらないように注意する必要があります。
傷口の治癒の程度に応じて、柔らかめの術後用の歯ブラシ等が使えるようになりますので、使用方法を確認しておきましょう。
またインプラントが安定した後は、セルフケアを丁寧に行う必要があります。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病(インプラント周囲炎)にはなります。
歯ブラシだけでは落としきれない汚れもあるため、歯間ブラシやフロスなどの補具を使ったケアが重要になります。
患者さまのお口に合った方法は、歯科医院でのメンテナンス時に丁寧にお伝えしています。
インプラントに起こる「インプラント周囲炎」とは
インプラント周囲炎は、インプラント周囲に起こる「歯周病」です。
インプラントの寿命に関わる病気で、進行すると顎の骨が破壊され、インプラントを支えられなくなってしまいます。
インプラント周囲炎の原因
インプラント周囲炎の原因はプラーク中の歯周病菌が原因です。インプラントと歯ぐきとの間に磨き残しや歯石が貯まることで、歯周病菌が繁殖しやすくなります。
インプラントは、天然の歯と同じように見えても、周囲は細菌の影響を受けやすく、毎日のケアや定期的な管理が不十分だと、天然の歯よりも炎症が起こりやすいという特徴があります。
また、噛み合わせのバランスが崩れていたり、歯ぎしり・食いしばりなどによる過度な力が加わったりすることも、インプラント周囲炎を引き起こす要因になります。
初期症状がわかりにくい
インプラント周囲炎は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。
痛みが出にくく、見た目にも大きな変化がないため、「特に困っていないから大丈夫」と思っているうちに、知らない間に進行してしまうケースも少なくありません。
歯ぐきの腫れや出血、違和感などの小さな変化は、本人が気づきにくいことも多く、定期的なチェックを受けていないと発見が遅れてしまうことがあります。
歯科医院で定期チェックとメンテナンスを受けることが大切です。
早期発見・早期対応が大切
インプラント周囲炎は、早い段階で見つけて対応できれば、進行を食い止められる可能性が高い病気です。
定期メンテナンスでは、見た目では分からない歯ぐきの状態や、インプラント周囲の変化を専門的に確認することができます。
痛みがないからといって放置すると、気づいた時には手遅れということもあります。
インプラントを長く使い続けるためには、定期的なチェックとプロによるクリーニングが大切です。
定期メンテナンスの内容について
定期メンテナンスでは、専用の器具を使ったクリーニング、噛み合わせの確認、歯ぐきやインプラント周囲の状態チェックを行います。
当院では、小さな変化も見逃さず、ご自身では行き届きにくいところまで、丁寧にクリーニングいたします。
メンテナンスは、3ヶ月〜6ヶ月程度を目安に行っていただくのが良いです。
患者様のお口の状態に応じて、おすすめの頻度をお伝えいたします。
なぎ歯科クリニック大島が大切にしている治療後のサポート
一人ひとりに合わせたメンテナンス
当院では、インプラントを入れたあとも、患者さま一人ひとりに合わせたサポートを大切にしています。インプラント以外の歯も含めて、お口の健康を総合的にサポートします。
メンテナンスでは、歯科衛生士が継続的にお口の状態を確認し、小さな変化も見逃さないようにしています。
インプラントを長く快適に使うためには、治療後の過ごし方と定期的なメンテナンスが欠かせません。
気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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この記事の執筆者
なぎ歯科クリニック大島 理事長 杉本義樹 歯科医師
地域に根ざした歯科医療を大切にし、インプラント治療・予防歯科・審美歯科など幅広い診療に対応。 患者さま一人ひとりに寄り添った丁寧な説明と治療を心がけています。
