インプラントはいつがベスト?治療の“やり時”を解説

歯を失ってしまった時「今すぐ困っているわけではないし、インプラントは少し後でいいかな」と考える事もあると思います。
インプラントは決して安い治療ではありませんし、手術と聞くと不安を感じるのも当然です。
しかし、インプラントは「いつ治療を始めるか」というタイミングがとても重要だということを知っていますか?
今回は、インプラント治療を検討するうえで知っておいていただきたい「やり時」について、わかりやすく解説します。
インプラントのやり時が大事なのはなぜか
インプラント治療には「やり時」があります。理由は次のとおりです。
痛みがなくても変化が起きているため
歯を失っても、痛みがなければ「まだ大丈夫」と思ってしまいがちです。
しかし、歯が1本なくなると、その時からお口の中では変化は起き始めています。
歯がない部分には噛む力がかからなくなり、顎の骨や周囲の歯ぐきは少しずつ変化していきます。顎の骨は次第に痩せていき、歯ぐきの形も変わってきます。これらの変化は自覚症状がほとんどないため、気づいたときには治療の選択肢が限られてしまうこともあります。
治療のタイミングで選択肢が変わるため
インプラント治療は、骨や歯ぐきの状態が良いほど、治療が順調に進みます。
反対に、歯を失ってから時間が経ちすぎてしまうと、状況によっては骨を増やす治療が必要になったり、治療期間が長くなったりすることもあります。
治療のタイミングを意識することで、負担を減らすことにもつながります。
インプラント治療を考える時期はいつがいい?

では、インプラントはいつが「やり時」なのでしょうか。
治療を考えるタイミングについて解説します。
抜歯後に早めに相談!
歯を抜いた直後は、顎の骨や歯ぐきの形がまだ大きく変わっていない状態です。この時期は、インプラント治療にとって比較的良い条件がそろっていることが多いです。
抜歯直後の早い段階で相談しておくことで、スムーズにインプラント治療が進められることが多いです。
早めの情報収集!
インプラント相談をしたからといって、すぐに治療を始める、というわけではありません。今の状態で何ができるのか、いつ頃が適切なのかを知っておくだけでも、気持ちの余裕は大きく変わります。
場合によっては、抜歯とインプラント埋入手術を同時に行うこともあります。
定期検診などで、「長く残しておくことが難しい歯」が見つかった場合には、早めにインプラント相談をして、情報収集しておくと、心構えができるでしょう。
歯を失ったまま放置すると起こるお口の変化

歯を失った場合、そのまま放置すると、お口の中に様々な悪影響があります。
お口の変化を具体的に紹介します。
顎の骨がやせていく
歯がある場合は、噛む力が骨に伝わることで骨の量が保たれています。
しかし歯を失うとその刺激がなくなるので、顎の骨は少しずつ痩せていきます。
骨がやせてしまうと、インプラントを支えるための土台が不足し、治療が難しくなることがあります。
周囲の歯や噛み合わせへの影響
歯が1本なくなると、周囲の歯が空いたスペースに倒れ込んだり、噛み合う歯が伸びてきたりします。その結果、噛み合わせのバランスが崩れ、別の歯に負担がかかることもあります。
見た目や将来の治療への影響
特に前歯の場合は、歯がない期間が長くなることで歯ぐきの形が変わり、見た目にも影響が出ることがあります。
また、骨が痩せ、歯ぐきの形が変わると、治療が複雑になり、通院回数や治療期間が増える傾向があります。
すぐにインプラントにしなくてもいいケース
歯を失った後、インプラント治療をする場合は、できるだけ早めの治療が推奨されることが多いですが、そうではないケースもあります。
例えば、奥歯で噛み合わせに大きな影響がない場合などは、経過を見ながら判断しても問題がないことが多いです。
ただし、「放置」と「経過観察」はまったく別です。
歯を失った後、すぐに治療をしないケースでも、歯科医院で定期的に状態を確認し、経過を見ていくことが大切です。
インプラント治療が難しくなってしまうケース
歯を失ってから放置する期間が長いと、インプラント治療が難しくなることがあります。
顎の骨が徐々に痩せるため、インプラントを埋入するための骨の量が不足することがあります。その場合は、骨造成などの追加治療が必要になることがあります。これにより、治療期間や費用の負担が増えてしまいます。
また、骨があまりにも痩せてしまった場合には、治療自体が難しくなることがあります。
「高齢だからインプラントは無理」と思っている方もいますが、そうではありません。実際には年齢よりもお口や全身の状態が重要です。
適切な診査・診断を行うことで、治療が可能なケースも多くありますので、年齢で判断をせず、ぜひご相談ください。
ブリッジ・入れ歯と比較して考えるインプラントのやり時

歯を失った場合の治療法には、インプラント治療以外に「ブリッジ」や「入れ歯」があります。それぞれの方法と比較して考えてみましょう。
先にブリッジ・入れ歯を選ぶケース
費用の問題など、状況によっては、まずブリッジや入れ歯を選択し、将来的にインプラントを検討することもあります。
ただし、その場合も将来を見据えた計画が大切です。
例えば、ブリッジの場合は、失った歯の両隣の歯を削る必要があります。既に被せ物をしている歯であれば、ダメージは少ないですが、健康な歯の場合には、歯を削るリスクがあります。インプラントであれば、健康な歯を削る必要はなく、それが大きなメリットです。将来的にインプラントを検討する予定であれば、歯への影響が少ない入れ歯を選択するのも方法の一つです。
最初からインプラントを検討するメリット
インプラントは、周囲の歯を削らず、噛む力をしっかり支えることができます。
周りの歯にダメージを与えることが無いのは、大きなメリットだと言えます。
また、ブリッジや入れ歯の場合は、徐々に顎の骨が吸収されていきますので、そうなる前に最初からインプラント治療を検討することで、長期的な安定を期待することができます。
まとめ
歯を失ってしまった場合には、今だけでなく10年後・20年後を見据えた治療を考えていくことが大切です。当院では、目先の治療だけでなく、将来のお口の健康を大切に考えています。
無理に治療を急かすことはありませんが、インプラントを含めた治療の選択肢について、しっかりと説明させていただきます。
インプラントの相談をしたからといって、すぐに治療をする必要はありません。
歯を失って少しでも気になることがある場合、先が長くない心配な歯がある場合、後悔しないために、早めの相談をおすすめします。
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なぎ歯科クリニック大島 理事長 杉本義樹
