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ジルコニアも油断禁物!ジルコニアの寿命を縮めるNG習慣

見た目を美しくする被せ物に「ジルコニア」素材の被せ物があります。

天然の歯のように自然でありながら、とても丈夫なので、口元の見た目が気になる方に人気の治療法です。

しかし、どんなに優れた素材でも、日常生活の中での扱い方やお手入れ次第で寿命は大きく変わります。

今回は、せっかく入れたジルコニアを長持ちさせるために知っておきたい「寿命を縮めるNG習慣」と、その対策方法をわかりやすく解説します。

ジルコニアが人気の理由

ジルコニアが人気であるのには、見た目はもちろん、それ以外にもいくつかの理由があります。

自然で美しい見た目

ジルコニアは、歯と同じような色味を再現できる素材なので、見た目が自然です。

加工技術が進んだことで、透明感のある仕上がりにすることができるようになっています。天然の歯と並んでも違和感がないので、前歯など人の目に触れやすい部位でも、安心して使用することができます。

高い強度と耐久性

ジルコニアは別名人工ダイヤモンドとも言われており、セラミックの中でも特に硬い素材です。そのため、奥歯やブリッジなど噛む力が強くかかる部分にも使用できます。

欠けにくく、長期的に安定して使えるのが大きな魅力です。 

体にやさしい素材

ジルコニアは金属と同様の強度を持ちつつも、金属は全く使用していません。

金属アレルギーの心配がなく、歯ぐきの黒ずみも起こりません。身体にやさしい安全な素材です。

NG習慣①:歯ぎしり・食いしばりを放置している

ジルコニアの寿命を縮めるNG週間の一つが、歯ぎしりや食いしばりの癖です。

寝ている間や集中しているときに無意識で歯を強く噛み締めたり、歯ぎしりとしたりすると、想像以上に歯に強い負荷がかかります。

ジルコニア自体は非常に硬い素材ですが、過度な力が繰り返しかかることで、微細なヒビや欠け、 あるいは接着部分のゆるみを引き起こすことがあります。

対策1:ナイトガードで負担を軽減

歯ぎしりが疑われる方には、就寝時に装着する「ナイトガード(マウスピース)」がおすすめです。ナイトガードを装着することで、噛む力を分散させ、ジルコニアだけでなく、他の歯や顎関節への負担も減らします。

対策2:上下の歯を離す意識

日中に食いしばりがある場合には、上下の歯を離してリラックスするように意識するだけでも、改善することがあります。

通常、食事をしていない時は、上下の歯は少し離れている状態になっているものです。上下の歯をしっかり噛み合わせているのは「食いしばり」です。

ご自分で「食いしばりをしている」と感じたら、上下の歯を離してリラックスさせるようにしましょう。

NG習慣②:硬いものを噛む癖

普段から硬いものを好んで食べる方は、注意が必要です。

例えば、氷やナッツ、スルメ、硬いおせんべいなどを「ガリッ」と噛む癖がある方は要注意です。ジルコニアは丈夫とはいえ、強い力が一点に集中すると欠けたり、 最悪の場合、土台の天然歯が割れたりしてしまうこともあります。

対策:食べ方・噛み方の工夫

硬い食べ物は「細かく割ってから食べる」「できるだけ前歯で噛まない」などの意識が大切です。「ジルコニアは、強い歯だから大丈夫!」と思わず、天然歯と同じように丁寧に扱うことが大切です。

NG習慣③:自己流の歯磨き

「ジルコニアは汚れにくいから、普通に磨いておけば大丈夫」と思っていませんか? 確かに表面はなめらかでプラークがつきにくいのですが、 歯と歯ぐきの境目に汚れが溜まると、歯ぐきの炎症や二次虫歯の原因になります。 特に、歯ぐきが下がって土台部分が露出すると、そこから虫歯が進行することもあります。

自己流の歯磨き方法を続けていると、磨き残しを作っていることがあるので、注意が必要です。

対策:正しいケア

ジルコニアの歯も、他の歯と同様に正しいケアをすることが大切です。

ジルコニアの被せ物と土台の歯の境目は、特に丁寧にケアをするようにしましょう。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れも落とすようにしましょう。

当院では、お一人お一人に合った歯磨き方法をしっかりお伝えさせていただきます。

NG習慣④:定期検診を後回しにする

ジルコニアは劣化しにくい素材ですが、それを支えるのは天然の歯と歯ぐきです。

時間の経過とともに噛み合わせが変化したり、歯ぐきが下がったりすることもあります。

土台の歯が歯周病にならないように、定期的なチェックと予防が必要です。

また。見た目には問題がなくても、内部で接着が弱まっている場合もあるため、 定期的なチェックが欠かせません。

対策:定期検診とプロケア

歯科医院での定期検診では、噛み合わせの微調整や虫歯や歯周病のチェック、表面のクリーニングを行います。

定期検診を受けることで、美しさを維持できるだけでなく、トラブルを早期に発見することができます。ジルコニアは「治療したら終わり」ではありません。

長持ちさせるために、継続的に歯を守っていくことが大切です。

NG習慣⑤:噛み癖や悪い姿勢

頬杖をつく、片側だけで噛む、下を向いてスマホを長時間見続けるなどの習慣も、 実は歯への負担につながります。 顎の位置や筋肉のバランスが崩れると、噛み合わせが偏り、 ジルコニアの一部に過度な力がかかってしまうことがあります。

歯に負担がかかる癖がある場合には、改善するようにしましょう。

対策:癖を改善する意識

食事のときは左右バランスよく噛む、姿勢を正す、頬杖をやめるなど、 毎日の小さな習慣がジルコニアを守ります。

「力のかかり方を均等にすること」が、見た目にも機能的にも長持ちの秘訣です。

なぎ歯科医院のサポート体制

当院では、ジルコニア治療をした患者さまが、歯の健康を長く保っていけるよう、治療後もサポートいたします。

治療後も安心のメンテナンス

なぎ歯科医院では、ジルコニアなどの審美治療後も継続的なサポートを行っています。

定期的に、噛み合わせや歯ぐきの健康状態をチェックし、 歯ブラシの当て方やケア用品の選び方など、日常ケアのアドバイスも行っています。

ジルコニアは強く、美しく、長く使える素材ですが、万能ではありません。

毎日のケアと定期的なチェックを続けることで、10年後も20年後もジルコニアを含め、お口全体の健康を守ることができます。

審美歯科治療に興味がある方、昔治療をしたセラミックのケアに悩んでいる方は、ぜひご相談ください。


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なぎ歯科クリニック大島 理事長 杉本義樹

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