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マウスピース矯正中に起こる不快感と対処法の全て

「マウスピース矯正は痛くないって聞いたのに、思ったより違和感がある…」

「透明で快適と聞いていたけれど、しゃべりづらい日もある」

そんな声を、治療を始めた方から聞くことがあります。

マウスピース矯正は従来からあるワイヤー矯正よりも快適だと言われることから、実際に始めてみると現実にギャップを感じることもあります。

確かにマウスピース矯正は比較的快適に過ごせる矯正方法ですが、歯を動かす以上、どうしても不快感が起こることがあります。

不快感の多くは、歯が動いている証拠であり一時的なものです。しかし、起こりやすいトラブルを理解し、正しい対処法を知っておくことで、より安心して治療を続けることができます。

この記事では、マウスピース矯正中に起こりやすい不快感と対処法についてわかりやすく解説します。これから矯正を始める方も、すでに治療中の方も、ぜひ参考にしてみてください。

装着時に感じる不快感とその理由

不快感を感じやすいタイミングと対処法を知っておきましょう。

新しいマウスピースを装着した直後

新しいマウスピースを装着した直後数日間は、歯を動かすための力が加わるため、締め付けられる感覚や、軽い痛みを感じやすくなります。

これらの違和感や痛みは、歯が少しずつ動いているという証拠でもあります。

通常、数日で慣れていくものですので、安心して過ごして問題ありません。

不快感・痛みの対処法

マウスピース矯正は、1日22時間以上の装置の装着が基本です。不快感や痛みがある場合にも、装着時間は守る必要があります。

しばらく装着し続けていれば、不快感や痛みは徐々に軽くなります。

不快感や痛みがあるからといって、マウスピースを外していると、矯正力がかかっていない状態なので、歯は動きません。

歯が動いていることによるものですので、少しの間は我慢も必要です。

痛みが強いときは冷たい水でうがいをしたり、市販の鎮痛剤を一時的に使ったりしても構いません。

しばらく我慢すれば、痛みは徐々に軽くなります。どうしても強い痛みが続く場合は、トラブルが起きていることも考えられますので、歯科医院で確認してもらいましょう。

話しにくさ・発音の違和感

マウスピースを装着したばかりの時は、話しにくさや発音の違和感を感じることがあります。その理由と対処法は次のとおりです。

「サ行」「タ行」が言いにくいのはなぜ?<

マウスピースを装着すると、舌の動きが少し制限されるため、特に「サ行」や「タ行」が言いにくくなることがあります。人前で話す機会が多い方にとっては、最初の壁かもしれません。マウスピース矯正の装置は、0.5mm〜0.75mmほどと薄いので、話しにくさを感じない方もいますが、敏感な方は最初は慣れないかもしれません。

対処法

多くの方は1〜2週間で自然に慣れます。

早く慣れたい場合は、意識的に文章を声に出して読むなど、発音する練習をすると良いでしょう。舌の動きがスムーズになり、発音も安定してきます。

口の中の乾燥や唾液の変化

マウスピース矯正を始めると「口の中が乾きやすくなった」と感じる方がいます。

その理由と対処法は次のとおりです。

装着中は口が乾きやすくなる

マウスピースを装着していると、唾液の流れが減って乾燥しやすくなることがあります。

また、慣れないうちは口を開け気味になり、口呼吸になってしまう方も少なくありません。口呼吸は口の中を乾燥させますので、余計に口の中が乾くように感じるかもしれません。

対処法

こまめに水を飲んだり、乾燥しやすい寝る前に加湿器を使ったりして、口の中の潤いを保ちましょう。

乾燥が強い方は、マウススプレーや保湿ジェルを使うのもおすすめです。

ただし、水分補給をする時に、糖分が含まれている飲み物は、虫歯の原因になるため避けてください。水かお茶が望ましく、マウスピースの着色を予防するためには、水の方が良いです。

マウスピースの臭い・口臭が気になるとき

マウスピース矯正を始めると、マウスピースの臭いや口臭が気になることがあります。

臭いが発生する理由と対処法は次のとおりです。

マウスピースや口内の清掃不足

マウスピースの洗浄が不十分だったり、自分の歯の清掃が不十分だったりすると、細菌が繁殖して臭いの原因になります。

丁寧な歯磨きと、マウスピースの清掃・洗浄の習慣づけが大切です。

対処法

食事でマウスピースを外した時や、寝る前は必ず歯磨きをするようにしましょう。マウスピースを再装着する時には、マウスピースを洗ってから装着するように習慣づけましょう。

また、マウスピースは専用の洗浄剤を使うことで、より衛生的に保つことができます。

マウスピースに臭いが吸着するのを予防しますので、使用するのがおすすめです。

歯ぐきや舌が当たって痛む

マウスピースは凹凸の少ない装置で、粘膜への負担は少ないですが、マウスピースの縁などが、歯ぐきや舌にあたって痛みを感じる    ことがあります。

マウスピースの縁が擦れる痛み

マウスピースの端が歯ぐきや、頬の粘膜、舌に当たると痛みを感じることがあります。

軽度であれば自然に慣れますが、強い刺激が続くと口内炎の原因にもなり、辛い痛みになることがあります。この場合は、我慢する必要はありません。

対処法

慣れない場合には、歯科医院を受診するようにしましょう。

歯科医院でマウスピースの縁を調整したり、一時的に矯正用ワックスを使って保護したりできることがあります。

睡眠中の違和感

マウスピース矯正は、寝ている間も装置をつけっぱなしにする必要があります。

睡眠中に違和感を感じる方もいますので、知っておきましょう。

眠りが浅くなる人もいる

装着に慣れないうちは、異物感で眠りが浅くなったり、朝に顎のこわばりを感じたりする方もいます。また、歯ぎしりの癖がある方は、マウスピースが傷ついたり破損したりすることもあります。

対処法

寝ている間の違和感も、数日で慣れることがほとんどです。

通常は数日〜1週間ほどで違和感は減っていきます。

歯ぎしりが強い場合でも、マウスピース矯正ができないわけではありませんが、マウスピース破損のリスクがあることを知っておきましょう。顎関節周辺の筋肉をマッサージをしたり、起きている時にも食いしばりがある場合には、意識して上下の歯を離すようにしたりすると良いでしょう。

まとめ

マウスピース矯正中の不快感や痛みは、人によって程度は異なりますが、ほとんどが一時的なものです。

従来からあるワイヤー矯正と比較すると、不快感や痛みは程度が軽いことが多いです。

装着のコツやケアの習慣を身につければ、快適に続けることができます。

マウスピースの装着時間を守りつつ、不快感や痛みをやり過ごしていきましょう。ただし、不快感や痛みが長期間続く場合には、トラブルが起きている可能性もありますので、早めに受診をするようにしてください。

マウスピース矯正は、日々の積み重ねで少しずつ理想の歯並びへ近づいていく治療です。

正しいケアと前向きな気持ちで、素敵な笑顔を手に入れましょう!


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なぎ歯科クリニック大島 理事長 杉本義樹

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