歯ぐきをきれいにする治療にはどんな治療があるの?根面被覆治療やガムブリーチについて解説!

口元は、会話をする時に目立つ場所なので、口元の美しさが気になる人は多いでしょう。
歯の色や形が気になる人が多いですが、歯ぐきが見えやすい人は歯ぐきの色や形が気になる場合もあります。
今回は歯ぐきをきれいにするための治療にフォーカスして、詳しく解説していきます。
根面被覆ってどんな治療?
根面被覆は、歯ぐきが下がって歯根面が露出してしまった場合に、露出した部分を覆う治療です。
歯ぐきを移植したり、下がった歯ぐきの位置を移動させたりして、歯根面をカバーします。
歯ぐきと歯の形態が整い見た目が良くなる他、知覚過敏の緩和や歯周組織の健康維持に役立ちます。
歯ぐきが下がる原因

歯ぐきが下がるのには、次の原因が考えられます。
- 歯周病
- 強いブラッシング圧
- 食いしばり
- 矯正治療
- 加齢 など
病気でなくても、歯ぐきに強い負荷がかかることにより、歯ぐきに退縮が起こります。
また加齢によっても徐々に歯ぐきは退縮します。
歯ぐきが下がった場合、根面被覆治療が適応できます。
ただし、歯周病で歯ぐきが下がった場合は、歯周病の状態によっては根面被覆を行うことができません。先に歯周病の治療を行い、歯周病が進行しないようコントロールできる状態になってから、根面被覆治療をすることをおすすめします。
歯ぐきが下がったまま放置するとどうなる?
歯ぐきが下がったまま放置すると、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病になりやすくなるなどの悪影響が考えられます。
起こりえる悪影響は次の通りです。
見た目が悪くなる
歯が長く見えたり、歯と歯の間の隙間が大きく見えるなどして、見た目が悪くなります。
知覚過敏になる
知覚過敏は、冷たいものを飲食した時や歯を磨いた時に、歯がしみるようになる症状です。
エナメル質の下の象牙質が露出すると、象牙細管から神経に刺激が伝わるために起こります。
歯ぐきが下がり歯根面が露出すると、歯根面はエナメル質よりも薄く柔らかい組織なので、象牙質が露出しやすくなり、知覚過敏になりやすくなります。
歯ブラシが当てにくく汚れが溜まりやすい
歯ぐきが下がると、歯の根本の部分にしっかり歯ブラシを当てることが難しくなります。
汚れが溜まることで歯周病や歯根面の虫歯になるリスクが高くなります。
歯ぐきの色素沈着にはガムブリーチもおすすめ!

笑った時に、歯ぐきが見えやすいタイプの人は、歯ぐきの色が気になる場合があります。
セラミック治療やホワイトニングで歯の見た目が良くなると、歯ぐきの黒ずみが目立つようになり、治したいと思う方も多いようです。
歯ぐきの黒ずみを改善する治療法に「ガムブリーチ」があります。
ガムブリーチをすることで、歯ぐきの黒ずみを健康的なピンク色に近づけることができます。
当院では、片顎11,000円でガムブリーチを行なっています。
ホワイトニングの施術と合わせての治療もおすすめです。
先に紹介した、根面被覆の治療をする場合には、治療後に歯ぐきの傷がしっかり治ってから、ガムブリーチの治療を行います。
歯ぐきに黒ずみが起こる原因
歯ぐきの色は、メラニン色素の量によって決まります。メラニン色素が多いと歯ぐきが黒ずんで見えます。ですからもともと歯ぐきの色が少し黒ずんでいる人もいます。
そのほか、喫煙や着色しやすい飲食物の摂取、金属性の被せ物の影響で歯ぐきに黒ずみが起こることがあります。
歯ぐきに黒ずみが起こる原因の具体的な例をいくつか紹介します。
メラニンの沈着
生まれつき歯ぐきに色素が多い場合や、喫煙や紫外線による影響で、メラニンの沈着が起こります。
メタルタトゥー
金属の被せ物や詰め物、土台が入っていると、経年的に金属イオンが溶け出して、歯ぐきに沈着して黒ずみを引き起こします。
特に保険適用の銀歯は、金銀パラジウム合金でできており、メタルタトゥーの原因になります。
金属を使わないセラミックやジルコニア、プラスチック素材ではメタルタトゥーのリスクはありません。
歯周病
歯ぐきに炎症があると、歯ぐきが赤黒く変色することがあります。
この場合は、ガムブリーチの対象にはなりません。歯周病の治療を行い、健康的な歯ぐきに戻すことが大切です。
トリートメントコーディネーターに相談できる歯科医院
当院はトリートメントコーディネーターが在中している歯科医院です。
トリートメントコーディネーター(TC)とは、日本歯科TC協会が実施している資格認定制度です。
トリートメントコーディネーターは歯科医師と患者様の間に立ち、患者様の要望をお聞きしながら、患者様にとってベストな治療方法をご提案していくことができます。
歯科治療は、様々な治療法があり、患者様ごとにベストな治療方法は異なります。治療内容も複雑になるため、患者様の中には、「説明を聞いても1回ではよく分からなかった」など不安を感じた経験がある方も少なくないでしょう。
トリートメントコーディネーターは、歯科医師と患者様の架け橋になります。
治療時間内だけでは、十分に説明を聞くことが難しい場合がありますが、当院ではトリートメントコーディネーターとのカウンセリングの時間を設けることができますますので、気軽に心配事を相談することができます。
もちろんトリートメントコーディネータは、歯科医師との連携をしっかりととっていますのでご安心ください。
当院の歯周病治療についてはこちら、ホワイトニング・歯ぐきの黒ずみ除去についてはこちら
なぎ歯科クリニック大島 院長 杉本義樹