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再生療法のリグロスって何?歯周外科治療について詳しく解説!

歯周病は、歯周病菌の感染によって、歯を支える組織が破壊されていく病気です。

放置すると歯を失う可能性があるので治療が必要です。

しかし、歯周病の基本治療(ブラッシングの改善、歯石除去、生活習慣の改善)を行っても症状が改善しないことがあります。

そのような場合、「歯周外科治療」を行うことがあります。

当院で施術を行うことができる、歯周再生療法のリグロスと、そのほかの歯周外科治療について詳しく解説していきます。

リグロスを使った歯周病の再生療法とは

歯周病によって破壊された歯槽骨(歯を支える骨)は、自然に元の状態に戻ることはありません。しかし、再生療法を行うことで、骨を元のように戻せる可能性があります。

当院では「リグロス」という薬剤を使用した再生療法を行うことができます。

リグロスには、歯周組織の再生に必要な細胞の増殖を促進する「b F G F」というタンパク質が含まれています。

この成分が、歯周病によって破壊された歯槽骨や歯根膜(歯と歯槽骨を結ぶ組織)を再生させます。

リグロスを使った再生療法は、歯周病を治療して自分の歯を残したい方はもちろん、歯槽骨の量が少ない方がインプラント治療を希望する場合にも有効です。

再生療法のメリット

再生療法を行うメリットは次の2つです。

抜歯を回避できる可能性が高くなる

歯周病が進行すると、歯を支えきれなくなり、抜歯に至ることがあります。

再生療法によって、歯の周りの組織を再生できれば、抜歯を回避できる可能性があります。

歯周病の進行を抑えられる

再生治療で歯槽骨が再生されると、歯周ポケットが浅くなり、歯周病が進行しにくい環境を作ることができます。

再生療法のデメリット

どんな治療法でもデメリットがあるように、再生治療にもデメリットがあります。

デメリットを理解した上で治療を行うことが大切です。

必ずしも歯周病が改善できるわけではない

再生療法は、歯周病の治療に有効な方法ですが、必ずしも改善できるとは限りません。

費用や身体的負担をかけて施術を受けても、改善できない場合もあるということです。

特に全体的に骨が下がっている場合や喫煙者は、効果が低くなる傾向があります。

定期的にメンテナンスを受ける必要がある

再生療法が成功したらそれで終わりではありません。

歯周病が進行しないように定期的にメンテナンスを受ける必要があります。

メンテナンスを怠ると、元の状態に戻ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

その他の歯周外科治療

再生療法以外の歯周外科治療には次の治療法があります。

  • フラップ手術
  • FGG法・CTG法
  • 歯肉弁移動術

リグロスを使った治療は、その他の治療と合わせて行われることが多いです。

それぞれの治療法について解説します。

フラップ手術

歯周基本治療で取りきれなかった歯石や感染組織を徹底的に取り除くための手術です。

歯ぐきを切開して、歯根面と骨を露出させ、歯石や感染組織をしっかり目視できる状態にして、徹底的に取り除きます。

手術後は多少歯ぐきが下がりますが、歯周ポケットが浅くなり、歯周病がしづらい状態になります。

当院では保険と自費、両方のフラップ手術に対応しています。

保険適用の場合はいくつかの制限がありますが、自費治療では最新の再生療法と組み合わせるなど、患者様のご希望に応じた最適な治療を選択することができます。

FGG法・CTG法

それぞれ、遊離歯肉移植術(FGC)・結合組織移植術(CTG)とも言われます。

歯周病により歯ぐきが退縮してしまった場合に、欠損部の歯ぐきを補うための手術です。

硬い歯ぐきが不足している部位に有効です。

FGG法は、患者の別の部位から取得した健康な歯肉を欠損部に移植し、露出している歯根を保護して再建します。歯ぐきの厚さや形状を改善します。

CTG法は、歯ぐきと結合した組織を一緒に移植する方法で、歯ぐきにより厚みを持たせることができます。前歯など審美的にも回復したい場合に有効な方法です。

歯肉弁移動術

歯肉を移動させ露出した根面を覆います。別の部位から組織を持ってこなくても、左右の歯ぐきを移動させて、形成することができます。

リグロスを使った再生療法の流れ

よくある治療の流れを解説します。

  1. 麻酔をして歯ぐきを切開する
  2. 歯根面の歯石や歯垢、不良肉芽を徹底的に除去する(ここまでフラップ手術の流れ)
  3. リグロスを注入
  4. 歯ぐきを縫合する

その後1〜2週間で抜糸をすることができますが、歯周組織が再生するまでに時間がかかります。

その間、通院していただきながら経過を見ていきます。

歯周組織が改善してきたら、歯周病が再発・進行しないように、メンテナンスを行います。

自費の歯周治療とは

歯周病は、基本的な治療に関しては、全て保険が適用になります。

しかし自費治療でなければできない施術があります。

自費治療では、最先端の治療法や治療薬剤を使用することができるほか、治療期間や順番に決まりがなく、患者様の状態に合わせた最適な治療を選択することができます。

当院では、自費治療で次の治療を行っています。

  • フラップ手術
  • 歯周組織再生療法
  • CTG法、FGG法
  • 歯肉弁移動術

保険適用の歯周病治療だけでは、思うような効果が現れない場合に、一歩進んだ治療をすることができます。


当院は、トリートメント・コーディネーター在中の歯科医院です。

治療に関するカウンセリングを行っています。先生に代わって治療方法や費用について、患者様の立場に立って詳しく説明させていただきます。

「なかなか先生には言いにくい」というような質問もOKです!

歯周病治療についてご不安がある場合には、ぜひご相談ください。

当院の歯周病治療についてはこちら

なぎ歯科クリニック大島 院長 杉本義樹

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