マウスピース矯正の装置の管理方法・ケア方法を徹底解説!
マウスピース矯正は、装置が取り外しできるというメリットがあります。
食事や歯磨きの時に装置を外すことができるので、矯正前と変わらず食事を楽しむことができ、同じように歯磨きをすることができます。
ただし、「取り外しができる」ということは、装置をご自身で管理しなくてはならないという事です。管理方法はすぐに慣れる方が多いですが、取り扱いを間違えると、計画通りに治療が進まなくなってしまいます。
今回は、マウスピース矯正をスムーズに進めるために大切な、マウスピースの管理方法やケア方法について詳しく解説します。
マウスピースの管理方法
マウスピース矯正では、決められた時間、装置をきちんと装着する必要があります。
マウスピースの管理方法をまとめてみていきましょう。
マウスピースの装着時間を守る
マウスピース矯正の装置は、1日20時間〜22時間の装着が基本になります。
取り外し可能な装置ですが、食事の時と歯磨きの時以外は、基本的に装着したままになります。
マウスピースを外した後は、忘れずに装着するようにしましょう。
特に寝る前に装着を忘れてしまうと、装着時間が大幅に少なくなってしまいます。
食事や歯磨きが済んだら、すぐに装着するよう、習慣にしていくと良いでしょう。
マウスピースの交換時期を守る
マウスピースは、決められた期間が経過したら、次の段階のマウスピースに交換します。
歯科医院では、交換時期をお伝えし、マウスピースをお渡ししますので、交換は患者様ご自身で行なってもらいます。
忘れずに交換するように注意しましょう。
マウスピースの紛失・破損に注意する
マウスピースを紛失したり破損したりすると、計画どおりに治療が進まなくなってしまいます。
次のマウスピースに交換する直前であれば、新しいマウスピースで対応することもありますが、場合によっては追加で注文しなくてはなりません。その場合は、マウスピースが届くまでしばらく待たなくてはならず、治療の遅れにつながります。
マウスピースを外した時には、専用のケースに入れるよう習慣にすると、紛失や破損を予防することができます。
よくある失敗例としてあげられるのは、外食の時などに外し、ティッシュや紙ナプキンの上に置いてそのまま忘れたり、捨てたりしてしまうケースです。マウスピースは透明で目立たないので、放置していることに忘れてしまうことが考えられます。
慣れるまでは少し大変ですが、外出の時にはマウスピースケースを持ち歩くのが良いでしょう。
マウスピースのケア方法
マウスピースは、長時間お口の中に入れたままになるので、汚れが付着します。
臭いや着色の原因になるだけでなく、ご自身の歯の虫歯や歯周病の原因になります。
快適に矯正治療期間を過ごすため、またご自身の歯の健康を守るため、マウスピースは毎日清掃をするようにしましょう。
詳しいケア方法を解説していきます。
水かぬるま湯で洗浄する
マウスピースを外した時は、必ず水かぬるま湯で洗浄するようにしましょう。
強すぎない力で、指を使って擦り洗いをするようにします。固いブラシはマウスピースを傷つけてしまうのでおすすめできません。どうしても汚れが気になる場合には、柔らかめの歯ブラシを使うようにしましょう。
注意点
洗浄する時は次の点に注意しましょう。
- 熱いお湯は使用しない
- 歯磨き粉は使用しない
- 固いブラシは使用しない
熱いお湯を使うと、マウスピースが変形する可能性があるので、水かぬるま湯にするようにしましょう。歯磨き粉も使う必要はありません。配合されている成分によっては、マウスピースが傷ついてしまうことがあります。
マウスピース洗浄剤に浸ける
2〜3日に1回は、マウスピース用の洗浄剤に浸けるのがおすすめです。水洗いだけでは落としきれない汚れもしっかりと洗浄・消毒することができ、マウスピースの着色を予防することもできます。
歯科医院販売もの、もしくはドラッグストアで販売しているものでも良いです。マウスピース洗浄剤は、入れ歯洗浄剤(マウスピース洗浄も可)として販売していることもあります。
自分の歯のケアも忘れずに!
マウスピース矯正は、従来からあるワイヤー矯正と比較して、汚れが溜まりにくいつくりです。その上、歯磨きをする時に装置を外すことができるので、ワイヤー矯正ほど虫歯や歯周病のリスクは少ないです。
しかし、通常時と比較すると、歯の上を唾液が流れにくいため、汚れが停滞しやすく、虫歯や歯周病のリスクは高くなります。
毎日の歯磨きを丁寧に行うように心掛けましょう。
毎食後の丁寧な歯磨き
食事中はマウスピースを外すことができますが、食後はマウスピースを装着する前に、歯磨きをするようにしましょう。
歯を清潔にしてから、清潔なマウスピースを装着することで、お口の中の衛生を保つことができます。
清掃補助用具の使用
歯ブラシだけの清掃では、全体の汚れの60%程度しか除去できないと言われています。
歯と歯の間や、奥歯の周辺には磨き残しができやすいです。
歯間ブラシやデンタルフロス、一束の筆のようになったワンタフトブラシを使用するようにしましょう。
歯科医院では、患者様一人一人に合った歯磨き方法や、清掃補助用具の使用方法をお伝えさせていただきます。
歯科医院での定期チェックとクリーニング
マウスピース矯正は、患者様自身に管理してもらうことが多い矯正治療です。
日頃のマウスピースの管理で、わからないことがある場合には、気軽に歯科医院にご相談ください。
マウスピース矯正は、装置の調整がほとんど必要なく、決められた順番でマウスピースを装着して歯に力をかけるものです。とはいえ、計画通りに歯が動いているのか、定期的にチェックすることはとても大切です。
定期チェックの受診日は忘れずにお越しください。
歯科衛生士によるクリーニングも行なっていますので、ご自身のケアだけではどうしても難しい汚れまで、しっかりとケアすることができます。
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なぎ歯科クリニック大島 院長 杉本義樹