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セラミックの寿命と長持ちさせるポイントを解説!

歯科治療の被せ物・詰め物の一つにセラミックの被せ物があります。

見た目が良く、天然歯と見分けがつかないほどです。審美歯科治療で用いられます。

セラミック治療を希望する方は、「セラミックの寿命はどのくらいなの?」「出来るだけ長持ちさせたいけどどうしたらいいの?」

とどのくらい使えるのか気になる方も多いです。

今回は、セラミックの寿命と長持ちさせるポイントについて詳しく解説します。

セラミックは一生もつの?

セラミックは耐久性がある素材ですが、人工物がみなそうであるように、残念ながら「一生もの」とは言い切れません。

お口の状態やケアの仕方によって変わってくるでしょう。

セラミックは自費治療のため、保険適用の治療と比較して高額になります。「高いお金払っても長く持たないのは嫌だなぁ…」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません!

セラミックは、保険適用の被せ物と比べると、長持ちする治療法だと言えます。

その理由や長持ちさせるポイントについて詳しくみていきましょう。

セラミックの寿命はどのくらい?

セラミックの寿命は一概には言えませんが、しっかりとケアをすれば10年以上もつと言われています。20年、30年と使用している方もいます。

保険適用の被せ物は、5年程度が寿命と言われています。

現在、保険が適用になるのは、金銀パラジウム合金で作られたいわゆる銀歯と、CAD/CAMシステムで作られたCAD/CAM冠と言われるプラスチック素材のものです。

いずれの素材も経年劣化がある素材です。隙間から二次的に虫歯になるリスクもあるため、歯質との間に隙間や段差が見られるようになったら作り替えをするのが良いでしょう。

これらの保険適用の被せ物に比べると、セラミックはかなり長持ちする素材と言えるでしょう。

セラミックが長持ちする理由

セラミックの被せ物や詰め物が長持ちするのには、次の理由があります。

経年による劣化がほとんどない

セラミックは経年による劣化がほとんどありません。変形が起こらないため、隙間から二次虫歯になるリスクが少なく、長持ちします。

変色もほとんど起こらないため、長く美しい色を保つことができます。

汚れがつきにくい

セラミックは表面がツルツルとしており、汚れがつきにくい素材です。

汚れがつきにくい分、虫歯や歯周病のリスクが少なくなります。

精度が高い

セラミックの被せ物・詰め物を作製する際は、変形の少ない材料で型取りを行い、劣化の少ない接着剤を使用します。精度が高く、ご自身の歯にピッタリと入ります。

隙間に汚れが溜まりにくく、長持ちします。

セラミックを長持ちさせるポイント

耐久的にも機能的にも審美的にも優れているセラミックですが、お口の状況や使い方によっては、長持ちしないこともあります。

長持ちさせるポイントを実践し、長くセラミックを使っていけるようにしましょう。

毎日のケアを丁寧に行う

劣化しにくく汚れがつきにくいセラミックですが、毎日のケアを怠ると、汚れが溜まり隙間から虫歯になることがあります。

隙間から虫歯になると、セラミックの下で虫歯が広がってしまいます。セラミックを外して虫歯の治療をしなくてはなりません。

毎日のケアである歯磨きを丁寧に行うようにしましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスなどの清掃補助用具もしっかり使うようにすると良いでしょう。

定期的に歯科医院を受診する

ご自身では問題ないと感じていても、定期的に受診をして、お口の状態をチェックしてもらうようにしましょう。

セラミックは強度のある素材ですが、強い力が持続的に加わると、割れてしまうことがあります。噛み合わせ等のチェックを受けるようにしましょう。

また、ご自身で取りきれない汚れは、定期的に歯科医院のクリーニングで除去するようにしましょう。

マウスピース(ナイトガード)を装着する

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、セラミックが割れてしまうリスクがあります。

無意識のうちに行ってしまう夜間の歯ぎしりにはマウスピース(ナイトガード)がおすすめです。セラミックの歯にかかる負担を和らげ、セラミックが破損するのを予防することができます。

この後で紹介しますが、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合には、あらかじめ強度の強いジルコニアセラミックを選択するのがおすすめです。

セラミックの種類

セラミックにはいくつかの種類があります。

当院で取り扱っているセラミックの被せ物を紹介していきます。

ハイブリッドクラウン

セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜた材料で作られた被せ物です。

セラミックだけで作られた被せ物よりも審美性や耐久性に劣りますが、費用が少し安くなります。

E.maxクラウン

全てセラミックでできた被せ物です。色味を精密に調整することも可能で、審美的に最も優れています。ただし、強い力がかかる部位では、割れてしまうリスクがあります。

ジルコニアモノリシッククラウン

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも言われる素材で、セラミックの中でも強度と耐久性に非常に優れています。強く力がかかる奥歯や、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方に適しています。

E.maxクラウンと比較すると多少審美性に劣りますが、丈夫で白くて美しい歯を入れることができます。

ジルコニアレイヤニングクラウン

ジルコニアの被せ物に専用の陶材を盛り足して、ジルコニの強度はそのままに見た目をさらに良くしたものです。ジルコニアモノリシッククラウンより審美性が高く、色味が目立つ前歯に適しています。

当院のセラミック治療の費用

セラミックの種類費用(1本あたり)
ハイブリッドクラウン66,000円
E.maxクラウン132,000円
ジルコニアモノリシッククラウン143,000円
ジルコニアレイヤニングクラウン165,000円〜

まとめ

セラミックが長持ちする素材ということがお分かりいただけたと思います。

見た目が良いだけでなく、機能的にも優れた素材です。

被せ物や詰め物の治療が必要になった場合には、セラミック治療を一つの選択肢に入れていただくと良いと思います。

また当院では、以前に入れた保険の被せ物をセラミックの被せ物にやり替える治療も行っています。「被せ物の色が黄ばんできた」「歯茎が黒ずんできた」など、被せ物に関わるお悩みがある方は是非ご相談ください。


当院のセラミック治療についてはこちら

なぎ歯科クリニック大島 院長 杉本義樹

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