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インビザラインのアタッチメントとは?役割や注意点を詳しく解説!

インビザラインは、当院でも取り扱っているマウスピース矯正システムです。

インビザライン矯正を始めると「アタッチメント」という矯正装置を使うことがあります。

今回は、アタッチメントの役割や注意点について解説していきます。

インビザラインのアタッチメントとは

アタッチメントは、歯と同じような色の歯科用樹脂(プラスチック)でできている5mmほどの突起で、歯に直接接着させて使用します。

マウスピースを歯に密着させ、矯正力を調整して歯の移動を助ける役割があります。

アタッチメントの役割についてもう少し詳しく解説していきます。

歯の移動を助ける

アタッチメントを取り付けると、歯にかかる矯正力が高くなります。アタッチメントの形態や付ける位置によって矯正力を加える方向を調整することができます。

マウスピースだけでは難しい歯の動きも、アタッチメントを取り付けることで可能になる場合もあります。

マウスピースの密着性を高める

アタッチメントを取り付けると、マウスピースが歯にしっかりと密着するようになります。それによりしっかりと矯正力が伝わるようになります。

インビザラインで使用するアタッチメントの種類

アタッチメントは大きく分けて「通常アタッチメント」「最適アタッチメント」の2種類に分類されます。

通常アタッチメントは、インビザライン矯正を進めていく中で歯科医師が必要に応じて取り付けるアタッチメントです。これは、歯科医師が適宜判断して取り付けていきます。

一方で、最適アタッチメントはインビザラインを提供するアライン・テクノロジー社によって作製されるアタッチメントです。インビザライン矯正では、クリンチェックという専用のソフトを用いて、歯の動きをシミュレーションし、治療計画を立てていきます。

その際にアタッチメントが必要だと判断されると、計画に組み込まれ、アタッチメントの形態や取り付ける位置を決定していきます。

最適アタッチメントの種類

最適アタッチメントには、いくつかの種類があります。

アタッチメント1つの大きさは、3mm〜5mm程度で、形態や設置する場所、個数を調整することで、矯正力の調整を行います。

最適アタッチメントは、形態によって5つの種類があります。簡単に紹介します。

ルートコントロール用最適アタッチメント

歯を根本から動かす時に使用するものです。主にすきっ歯や傾いて倒れている歯がある時に用いられます。

ディープバイト用最適アタッチメント

噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯を大きく覆ってしまっている過蓋咬合(ディープバイト)の場合に用いられます。歯ぐきに埋まった状態の歯を引っ張りあげるなどの動きが可能になります。

オープンバイト用最適アタッチメント

奥歯を噛み合わせた時に上下の前歯の間に隙間ができてしまっている開咬(オープンバイト)の場合に用いられます。前歯が噛み合うように、歯ぐきに埋まっている部分を引き出します。

回転用最適アタッチメント

ねじれた歯を改善するために用いられます。

アンカレッジ用最適アタッチメント

矯正治療では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯をすることがあります。このアタッチメントは、抜歯により生じた隙間を塞ぐように歯を動かしたい場合に用いられます。

アタッチメントの装着期間

アタッチメントの装着期間は、基本的にインビザライン矯正を行っている期間と同じです。

インビザライン矯正の治療期間は一般的に1年〜2年程度になることが多く、アタッチメントの装着期間も同じです。

インビザラインの治療期間が長くなると、アタッチメントの装着期間も長くなります。

歯の移動が完了し矯正期間が終わると、歯の位置を固定するための保定期間に入ります。

リテーナーという保定装置を装着する必要がありますが、その際にはアタッチメントは必要ありません。

アタッチメント装着中の注意点

アタッチメントを装着した場合には、いくつかの注意点があります。

スムーズに矯正治療を進めるためには、注意点についてよく覚えておきましょう。

アタッチメント周囲を丁寧に清掃する

アタッチメントは固定式です。歯に直接接着しますので、周囲に汚れが溜まりやすくなります。汚れが溜まったままになると、虫歯になってしまうこともあります。

毎日の歯磨きの時に、丁寧に清掃をするように心掛けましょう。

注意してマウスピースの着脱を行う

インビザラインのマウスピースは取り外しが可能なので、食事の時や歯磨きの時には取り外すことになるかと思います。

アタッチメントがついていると、マウスピースを着脱する時に引っかかりやすくなります。無理に外そうとすると、アタッチメントが取れてしまうことがあります。

丁寧に注意してマウスピースを着脱するようにしましょう。

着色しやすい飲食物に注意する

アタッチメントは、コンポジットレジンというプラスチックと同様の素材でできています。着色がつきやすい素材になりますので、色が濃い飲食物を摂取するとアタッチメントが変色してしまうことがあります。機能的には問題ありませんが、見た目が悪くなってしまいます。

コーヒーやお茶類、カレー、トマトソース、ワイン、ベリー類は、着食がつきやすいです。矯正治療期間は長いので、その間これらをずっと控えるのは難しいでしょう。

着色しやすい飲食物を摂取した際は、丁寧に歯磨きをするなど、汚れがお口の中に残らないように注意しましょう。外出先で歯磨きが難しい場合には、うがいをするだけでも行うと良いでしょう。

アタッチメントが外れてしまったら?

アタッチメントが外れると、その部分には適切な矯正力がかかっていない状態になります。

治療計画通りに矯正治療が進まなくなってしまいますので、早めに付け直す必要があります。まずは歯科医院に連絡をするようにしてください。

どの部分のアタッチメントが取れてしまったのか、お電話で確認させていただきます。

次回の受診日までの期間を考慮して、場合によっては早めに受診していただきアタッチメントの取り付けを行います。

その際、外れてしまったアタッチメントは無くさないで持参するようにしてください。

アタッチメントが外れても気がつかない場合もあるかもしれません。

インビザライン矯正中にいつもと違う違和感などがありましたら、気軽にお問い合わせください。


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なぎ歯科クリニック大島 院長 杉本義樹

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